”穴殺人@ダークでホラーな漫画ガイド”はウェブ配信でヒットした「穴殺人」など、ホラーコミックを紹介しています。
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莉央は大学内でも有名な美人学生。人当たりが悪いがひときわ目立つ美貌に釣られ、アプローチする男子学生はひきもきらない。
という設定に値するだけのキャラクターデザインかこれ?とディスりたくなるのがこの種の作品だが、穴殺人のヒロイン・莉央はかなり良いデザインではないかと思う。
普通に生活しているときと、殺人をおかすときの表情の落差がなかなかそそるし、しどけない恰好もなかなかセクシーだ。
一方、主人公であるところの黒須のデザは今一つで、莉央がべたべたするほどご執心というのは設定に無理がある。
ここは、脅してものにするなど、もう少しリアルな展開の方が好ましいだろう。
考えてみればノゾキアナの男子キャラも美人で頭の良いヒロインが付きまとうほどの男ではないなー。
ちなみに、穴殺人の莉央はオナニーはするけど処女。これはノゾキアナのえみると同じだが、ヒロイン=清純が好まれる青年コミックらしい設定だな。
━━ 穴殺人・あらすじ ━━━━
穴殺人の黒須は、彼女が殺人をためらわない女性と知って交際することになる。
莉央の数々の殺人を経て、彼女との結婚を願う様にもなる。
だが、二人の愛の成就はまたしても歪んだものだった。
愛を遂げるために黒須を殺そうとする莉央、愛のために莉央に殺されるだろうと予感する黒須。
そして、彼女の凶行は官憲の知るところとなり・・・
穴殺人の展開はまったく”救い”が無い。「LIAR GAME (ライアーゲーム)」「嘘喰い」「カイジ」「闇金ウシジマくん」などなど、救いのない漫画作品はめずらしくもないが、そんな中でも最右翼なんじゃなかろうか。
なまじ絵柄がキレイで女子キャラのデザインが清楚っぽいので、残虐性や異常性が際立っているのが印象的。
個人的にはトラウマになりそうなマンガやアニメは好きではないし、読後になにも前向きな要素が残らない作品も好んで読もうとは思わない。
どんな表現にしろ、希望とか高揚とかそんなポジティブな要素がほしいな・・・と思う。
ちなみにマイベスト(マイワースト?)級の漫画作品は沙村広明の「ブラッドハーレーの馬車」
いったいどういう意図でこういう絶望しか残らないまんがを制作したのか聞いてみたいものだ。
━━ 穴殺人・あらすじ ━━━━
美人女子大生を犯そうと部屋に侵入したレイピスト(強姦魔)は、挿入寸前まで事をすすめながら、強姦は失敗におわる。
それどころか、返り討ちに遭い、彼女のふるったカッターナイフの直撃を受け、頸動脈からあふれる血の海に倒れ伏す。
そして、血の気の引く黒須を自室の食事に誘う彼女。
そんな成り行きで彼女・宮市莉央と黒須だったが・・・
穴殺人は講談社コミックレーベルから発刊されている、ダークでホラーな青年コミック。作者は裸村(らーそん)。(あまり聞かない漫画家さんだ)
猟奇、狂気、絶望・・・100%、ネガティブな感覚だけで構成される漫画作品なので、生理的に受け付けない人もいることだろう。
のぞきを扱った青年コミックというと、OVAアニメ化された「ノ・ゾ・キ・ア・ナ」が記憶に新しいが、こちらは、背徳性、変態性などの嗜好が強く、「穴殺人」よりはよほど、一派うけすることだろう。
要するに穴殺人はホラーコミック、ノゾキアナは官能コミックといった違いがあるという解釈でそれほど外れてもいまい。
━━ 穴殺人・あらすじ ━━━━
首をくくって自殺しようとした。受験失敗のひきこもり少年・黒須。
しかし、自殺は失敗し、そのはずみで壁には穴が・・・
そして、穴をのぞくとその向こうは、うら若く美しい女性の部屋だった。
彼女の着替え、彼女の食事、彼女のオナニー、黒須の自殺願望は消え失せ、かわりにのぞき生活が始まる。
ところがある日の事、彼女の部屋にオトコが侵入するのを見てしまう。
助けにむかうべきかどうか逡巡(しゅんじゅん)する黒須。
その間、男は彼女を縛り上げ、下半身から下着をはぎとり犯そうとするが・・・