”穴殺人@ダークでホラーな漫画ガイド”はウェブ配信でヒットした「穴殺人」など、ホラーコミックを紹介しています。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
裸村(らーそん)作の穴殺人・一巻を読んでみた。内容が刺激的なので青年漫画のくくりかと思えば、少年漫画にカテゴライズされていた。・一昔前なら、確実に「悪書」扱いだと思うんだけど、昨今のオトナたちはこういうのにあまりうるさくないのかな・・・
「生きる」っていうのは「殺す」ことなんだよ・・・
ヒロインは美人のサイコパス。けれど、ただ「コロス」だけでなく、殺人になにやら意味を求めている様子。単なるアタマのおかしい快楽殺人者の話ではない。ヒロインは一種の美学みたいなものを持って、殺人を敢行。
それもあってか、格調高いわけでもないのに、横溝正史とか江戸川乱歩みたいな猟奇サスペンスのような雰囲気が漂っている。
■ 穴殺人 1巻・あらすじ(ネタバレあり)
とあるアパート、とある部屋、少年の住むその部屋には壁穴があった。それに気づいた少年は好奇心に負け、壁穴を拡げて隣室を覗き見る。
するとそこには・・・
うら若い女性のオナニー。せつなげな表情で、自らの股間をいじり、割れ目を指がせわしくなぞる。
ひとしきり身もだえたあと、絶頂を迎え、あとに残るのは荒い彼女の息遣い・・・
脱力し、しどけなくベッドに横たわう彼女は美しいひとだった。
二年にわたる予備校生活をドロップアウト、自らの生きる意味を見いだせずに自殺を試みた少年のカラダは気持ちに反して生きたがっていた。
そして隣室の美人の様子を覗くのは彼の生きる目的となったが、ある日、彼女がレイプされかかっている光景を目撃してしまう。
助けるべきか!?
だが、次の瞬間彼の見たものは、予想だにしなかった光景だった!?
縛り上げられ、下半身を裸にむかれ今しも犯されようとしていた彼女の逆襲。
カッターナイフが一閃!!強姦魔の頸動脈を切断!!血しぶきをあげて倒れる男を前に彼女は・・・
■ 穴殺人 1巻・レビュー
穴殺人のヒロインの大学院生・宮市莉央はきれいで優しいお姉さん。家庭的なところもあって親切でいい人・・・
ところが彼女、人には言えないヒミツがあった。それは、殺人嗜好。
第一話の強姦魔への逆襲はちょっと無理があるか?とも思えたが、作品自体のつかみは十分。優しい美女が実は殺人鬼。
彼女がふつうであるためには、殺人でバランスをとるしかない。しかも、殺されるのは美人の彼女を犯そうとする、もともと問題のある男ばかり。
彼女は殺人が心の負担にならない相手を選んで、凶行に及んでいる。ただし、用意周到に。冒頭の殺人も、実は彼女の罠にゲスな男がひっかかっただけということがわかるにつれ、物語の闇はさらに深くなっていく。
なにゆえ、彼女はシリアルキラーになったのか?
それは生きるためのバランス。彼女がふつうであるためには、殺人でバランスをとるしかない。しかも、殺されるのは美人の彼女を犯そうとする、もともと問題のある男ばかり。
死にたい元優等生(黒須)と、殺さずにはいられない現優等生(莉央)。奇妙なカップルだが、彼氏彼女は補完関係にある。
初めての恋人は殺人鬼・・・
ところで、莉央の料理の材料はなに?
ただいまコメントを受けつけておりません。