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穴殺人@ダークでホラーな漫画ガイド

”穴殺人@ダークでホラーな漫画ガイド”はウェブ配信でヒットした「穴殺人」など、ホラーコミックを紹介しています。

校舎のうらには天使が埋められている・小山鹿梨子

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校舎のうらには天使が埋められている・小山鹿梨子


小説もかくや!!の猟奇犯罪が報道されることがある。ちょっと古いが「酒鬼薔薇」事件がそうだ。最近だと「佐世保女子高生殺害事件」。いずれも首を胴体から切り離すというトンデモない処理が行われている。

まるで漫画みたいな話だが、マンガの世界では残虐表現は特に珍しくもない。ちょっと挙げてみよう。

・名探偵コナン
・ONE PIECE
・HUNTER×HUNTER
・ディエンビエンフー
・金田一少年の事件簿
・戦闘破壊学園ダンゲロス

だが、客観的に見れば残虐な場面でも、漫画という表現手段を通すと大して残酷なイメージでもなくなってしまうことがたいていで、これら作品で、胴と首がおさらばしても、管理人にとって衝撃は大したこなかった。

せいぜい、アニメ「魔法少女まどかマギカ」の一期でマミの首が魔女に食われてしまう(通称・マミる)シーンが結構キた記憶があるくらなのだ。ほかの人はどうなんだろうか?

ところがこの残酷という印象は、ビジュアルにうったえなくてもヤバいレベルに達することがある。

最近読んだ漫画だが、別冊フレンド連載の小山鹿梨子による少女漫画「校舎のうらには天使が埋められている」。

絵を見なければとうてい少女漫画とは思えない残酷ぶりのこの作品。小学四年生のとあるクラスでのいじめが扱われており、たった一人の少女をクラス全員総出で、それこそ自殺するまで追い込む場面がすさまじい。

いじめの圧巻は「かいぼう」。男子同級生がいじめの対象になった少女を全裸にむき、性的好奇心もあらわに、嫌がって抵抗する女子生徒の裸体を観察し、残酷な落書きをする。

さすがに少女漫画だけに輪姦シーンはないが、レイプのニュアンスも感じられ、トラウマものの場面となっている。

絵柄が可愛らしく美しいだけに「残酷」のレベルは生理的なレベルにまで達していると思う。

しかも、この場面には落ちがあって、彼女を助けようとした男性教諭は、いじめの首謀者による策略で「淫行教師」のレッテルが貼られ、イジメられる少女のかすかな希望すら断ち切られてしまう。

その後の展開も、エキサイティングでスリル満点!胸糞注意の作品だが、関心がわいたら一度手に取ってみてもいいだろう。

 

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